ちっちゃな雪使いシュガー　Original Sound Track　music note.1

　 （パイオニアＬＤＣ　PICA-1247　01.11.22　\2,913抜）

　12月から放送の始まったＢＳ−ｉのハイビジョンアニメ第２弾にょ。民放ＢＳ５局とか宣伝してるけど、まともなのはＢＳ−ｉだけにょ。
　放送始まる前にサントラ聴いてるから反則だけど、仕方ないかにょ……とＣＤを掛けたとたんに飛び込んで来た「Sugar Baby Love」……Ｗｉｎｋかにょ。
　全般的に実に光宗信吉さんらしい曲が揃ってるって感じにょ。中でもピアノを使ってる曲はさすがに光宗さんのフィールドって感じで、絶品この上無しにょ。ま、アニメのサントラってことを抜きにしても癒し系のアルバムとして必聴ものにょ。
　《おまけメッセージボイス》はサガが一番好みかにょ。シュガーはうるさいだけにょ。

★★★★

まほろまてぃっく　音楽編�@

　 （パイオニアＬＤＣ　PICA-1246　01.11.22　\3,333抜）

　ＢＳ−ｉ初の新作ハイビジョンアニメ『まほろまてぃっく』のサントラにょ。
　増田俊郎さんの音楽もサントラで持ってるのは『十兵衛ちゃん』ぐらいにょ。作品に照らして聴いたというわけじゃないし、それほどこれまでは印象に残る音楽には出会ってないって感じだけど、この作品は違うにょ。主にまほろさん関係ではあるけど、ここぞと言う時にこれという曲を使ってるし、全般的に音響に占める劇伴の割合が高いって感じにょ。
　このサントラでもその辺の曲を十分に聴かせてくれてるにょ。ま、女エロ教師の関係はあんまし好みじゃないけどにょ。それに、戦闘シーンとかドタバタとか、アクション関係の音楽ももひとつなのは否めないにょ。でも、この作品のメインは日常の中でのまほろさんと優の心の触れ合いだろうから、そんな辺りはそれほど気にはならないかにょ。
　シングルで出ていないＯＰとＥＤがフルコーラス＆カラオケ付きで入ってるのも重要かにょ。
　ボーナストラックの《おまけメッセージ》、「目覚ましコール」やら「おやすみ癒しコール」やら「留守電コール」は良いけど、「カップメンタイマー」って……４分や５分のカップメンには使えないにょ。だいたい、アンドロイドのクセして時間の計算も出来ないんかにょ？＞まほろさん。
　一番最後は「えっちなのはいけないと思います」のバリエーションだけど、やっぱし一番傑作なのは「えっちなゲームはいけないと思います」かにょ。ハートにキックにょ。

★★★

笠原弘子　True Chair

　 （パープルヒルズ　AKCJ-80010　01.11.14　\2,952抜）

　ま、なんだにょ。最近の弘子ちゃんの歌ってるラジオ番組『笠原弘子のおかわり自由』路線の曲作りで１枚仕上げたって感じかにょ。でも前作のアルバム『おかわり自由』ほど露骨に変な歌詞の曲が並んでるわけでもないし、出だしが「白いソファー」に「人生お好み食堂」って辺りの割りと軽快で耳触りの良い曲が続いてる辺りは一般受けはするかもしれない感じにょ。
　好む好まないに関わらず、現在の笠原弘子というシンガーをそのままに写し取ったアルバムという感じで、そこらの声優アルバムなんかと比べたら、周辺に金は掛かってないんだろうけど、けっしてボーカルの質は引けを取ってるわけじゃないし、安心して聴けるアルバムでもあるのは確かにょ。
　でも、笠原弘子という歌姫に世俗を超えたファンタジーや、高みに挑むチャレンジ精神、そして何かピュアな新鮮味を求め続けていたいという古参のファンには、最近の路線は堕落と妥協の産物として魅力を感じれなくなってるというのも事実にょ。
　このアルバム自身はラジオ番組の派生商品だから、その範囲に外れることを期待しても仕方が無いんだけど、笠原弘子も最近は他でオリジナルアルバムが出て来ないから、どうしても評価が辛くなってしまうって感じにょ。
　しかしながら、これだけボーカルに安心して聴ける声優アルバムも他には数えるぐらいの人しかいないんだから、過度の期待さえ抱かなければ良いんだけどにょ。

★★

堀江由衣　「黒猫と月気球をめぐる冒険」

　 （キング　KICS-930　01.11.29　\2,857抜）

　ま、無難に２枚目を狙ってきたって感じだけど、１枚目ほど堀江由衣のキャラクターを活かしきっていないにょ。それっぽいアルバムタイトルも、徹底的にそれに合わせたアルバム構成をしてるのならともかく、中途半端に付けて見ただけな感じにょ。もっとありきたりなタイトル付けておいたほうがマシかにょ。
　耳に馴染んだ曲というとＣＭで掛かってる「この指とまれ」や「Love Destiny」、「翼」あたりかにょ。それ以外に１、２度ＣＤを聴いて印象に残る曲が無いにょ。せめてこれがアルバムのタイトル曲だとかいうので印象付けるぐらいのことはして欲しいにょ。
　「Love Destiny」はシングルよりもボーカルを強調してる感じで、堀江由衣の歌を聴くならこっちって感じだけど、逆にボーカルそのものの本質的なパワーの無さを露呈してるって感じで苦しいかにょ。やっぱしこの曲、水樹奈々あたりに歌わせた方が良かったんじゃないかにょ。
　ま、ラスト付近の「So depecher」や「新しいドアへ･･」ぐらいになると、それなりに曲が洗練されてるけど、やっぱしボーカルのパワーの無さが致命的かにょ。
　下手に《アイドル声優・堀江由衣》のアルバムを作ってありきたりなアーチスト指向の声優アルバム路線なんか作っても、それは堀江由衣のキャラクターじゃないし、似合わんだろうにょ。まだしばらくは『ラブひな』のキャラクターソングみたいな路線で良いんじゃないかにょ。
　せっかく『黒猫と月気球をめぐる冒険』なんてタイトルがあるんなら、その世界をファンタジックな物語に展開し、堀江由衣のキャラクターに合わせたミュージカル仕立てのアルバムにでも作り上げたいところだにょ。

★★

劇場版・奇跡の鐘／劇場版・すべては海へ

　 （ａｖｅｘ　AVCA-14248　01.11.21　\1,200抜）

　劇場版の主題歌というから新曲でも作るのかと思ったら、手持ちの曲をリメイクかにょ。ま、「奇跡の鐘」はそれなりに良い曲だし、映画用にパワーアップしてるって感じで悪くは無いかにょ。
　もう一方の「すべては海へ」の方は良くわからんにょ。
　ボーナストラックに入ってる「檄！帝国華撃団（改）」は特に新録とかじゃなくて、元々収録されてるシングルがもう手に入りにくいとかで入れたのかにょ？　それともこれが映画のＯＰとかかにょ？　ま、数あるゲキテイの中ではこの曲が一番完成度が高いと思うから、変にＴＶ版の「ゲキテイ」みたいなのを作り直すよりは良いかと思うにょ。

★★