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YAMATO Another History Series 3 『地球独立戦争・ヤマト奪取作戦』
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第3章 「航空戦艦アスカ」

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 式典から3日後、アスカはアルファ星に帰還し、恭子は改めてアスカの正式なパイロットの一員として乗艦した。
 最初の仕事は新しい上官である吉野佳奈美・第2航空隊長への着任報告と、新たに割り当てられた居住区での荷物の整理である。もっとも、以前はパトリシアと同室の来賓室にいた恭子の荷物は、すでに新しい部屋へと運び込まれてある。
「2520号室は・・・・・・」
 士官用の居住ブロックで割り当てられた部屋を探していた恭子は、目当ての番号の部屋を見つけ出した途端に、呆然と立ち尽くした。
「ウソ?」
 ドアの脇の名札掛けに、馴染みのありすぎる名札が掛かっていたのだ。
(あいつと同室ってわけかい)
 恭子は意を決すると、その横に自分の名札を掛け、ドアを開いた。

「待ってたよぉ〜、恭子!」
 いきなり抱き着いてくる同居人。
「もう! 気味が悪いから放してよ!」
 容赦無く突き飛ばす恭子。
「何をするのよ。痛いじゃない!」
「そっちこそ、ふざけるのはお止めなさい!」
 恭子は同居人にそう言い放った。
「歓迎の挨拶だったのに・・・・・・」
「ありがと。でも、歓迎は普通にしてね。あたし、日本人だし・・・・・・」
 それ以上は同居人に付き合おうともせず、恭子はバッグに収められたままの自分の荷物を広げ始めた。
「恭子の荷物を運んで来てあげたのは、あたしよ〜」
「代わりに昼飯一食分おごらせたのもあんたじゃない。まさか、あんたがあたしの部屋を決めたんじゃないでしょうね?」
 執拗にじゃれてくる同居人に、恭子は疑いの眼を向けた。
「バカね。そんな権限あるわけ無いでしょ。すべては運命のめぐり合わせなのよ」
「そんな運命、やだ」
 あらかた仕事を終えると、恭子は改めて室内を見渡した。全体的にアリゾナでの居室より若干狭い感じ。据付の2列のベッドが3段になっているのが、士官用というより一般兵員か下士官用の居室に近いような感じがした。
「ここって二人部屋よね?」
「いちおうはね。でも、遭難者救出等の乗員増加に備えてベッドを余分に設けておくのは大型宇宙艦の常識でしょ」
「そんなくらいわかってるわよ。ただ、アリゾナの時より狭いなと思って・・・・・・」
「そりゃ、連邦艦隊旗艦の豪華ホテルと比べるのが間違ってるわ。元々は同型艦と言っても、空母には格納庫や整備工場にスペースが割かれる上にパイロットの数だけ余計に部屋の数が必要なのよ」
「そんなもんなのかなぁ」
 恭子はそう呟きながら、最下段のベッドに倒れ込んだ。
(気を抜くと天井に頭をぶつけそうね、このベッド・・・・・・)

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